ニキビが発生する原因は3つあります。
①皮膚の毛穴の詰まり
②皮脂分泌の増加
③アクネ菌の増殖これらによって炎症がおきます。
ニキビをそのままにすると痕(あと)が残り、保険での治療は難しくなりますので、早期の治療が大事です。
思春期の頃からホルモン分泌が活発になり、皮脂分泌が増加し、ニキビができやすくなります。やっと治まったと思ったら、次々と新しいニキビが出てくることも珍しくありません。
また、女性の場合は、思春期のニキビ発生のピークが過ぎた後には、化粧をするようになり、ニキビが悪化することがあります。さらに就職後は、ストレスや睡眠不足などでニキビができやすく、それが悪化することも。
ホルモンのバランスが崩れる妊娠・出産期にも、症状が出ることがあります。
今までは、抗生物質の飲み薬や外用薬、ビタミンB2、B6などのビタミン剤を飲むのが治療の中心でした。しかし現在は、日本でも保険で毛穴の詰まりを取る治療が行えるようになりました。
外用薬による治療は、アダパレン含有軟膏、過酸化ベンゾイル含有軟膏などを用います。初期の白ニキビから中等度のニキビまで幅広く使えるのが特徴で、それにより早期の治療が可能です。
ただし、皮膚の乾燥やごわつきなどの副作用が多く見られるため、患者さんのニーズを聞きながら慎重に治療を行います。
肌への負担を避けるスキンケアや生活指導を行ったり、ニキビ専用の化粧品などを紹介します。
必要に応じて、漢方薬、抗生剤も取り入れます。