粉瘤(ふんりゅう)・アテローマ
粉瘤・アテローマとは
「粉瘤(ふんりゅう)」は「アテローマ」ともいい、皮膚表面の細胞が連続して皮膚の中に入り込み、皮膚の中で角質がたまり、ふくらんだおでき状のものをいいます。
粉瘤は中にアカ(古い角質)がたまるため、それが少しずつ表面に出て臭いがしたり、腫れ上がって痛くなります。また、二次感染を招くこともあります。
粉瘤をそのままにすると、中で風船のようにどんどん広がっていきます。
粉瘤は全身のどこにでもできますが、特に多いのは顔や頭部、首、背中、胸、わき、股の付け根などです。
大きさは数mmから、大きくなると数cmになることも。最初はしこりのような感じですが、徐々に大きくなって皮膚から盛り上がった状態になります。
特に背中は自分では見えないため、痛くなってから初めて気づき、気づいたときには腫れがひどく、症状が悪化しているケースが少なくありません。
治療法
第一選択は手術治療です。
抗生物質の飲み薬も併用します。
手術は、局所麻酔で15~20分程度でできる、日帰りの小手術です。
主に、くり抜き法(へそ抜き法)で行います。この手術法はより小さな傷で済むことが特徴です。
しかしながら、炎症がひどい時は、切開排膿を第一選択とすることもあります。
治療後は1~2週間で完治が見込めます。