イボ
イボとは
イボは皮膚にできるできもので、さまざまな種類があります。
その中でも、一般的なのは「水イボ」と呼ばれる伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)と尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)です。
これらのイボは、プールなどで接触して感染するため、子どもに多い皮膚病です。
自然に治る人も稀にいますが、だいたいの方は、ほおっておくとイボ自体が大きくなり、イボに触ると自分の手を介して体の他の部分へと広がっていきます。かゆみが出ることもあり、かきむしってイボを広げてしまうことがあります。
また、この2つのイボは、接触した他の人にも感染します。
肌のバリア機能が弱い方やアトピー体質の方は感染しやすく、きょうだいや親子など、常にいっしょにいる場合は環境的に感染しやすいといえます。
治療法
水イボの治療は、イボをつまみ取って取り除きます。
1~2個のイボであれば、その場で取ることができますが、イボが多数ある場合は、痛みを緩和するため、後日、来院前に痛み止めのテープを皮膚に貼って受診していただきます。また、1度でイボが取り切れない場合は、日をあらためて再度行います。
治ったように見えても、目に見えない状態でイボが感染していることもあるので、その後も注意が必要です。
また、イボをかきむしって症状がひどくなっている場合は、水イボの治療の前に、スキンケアと飲み薬でかゆみを抑えたり、一時的にステロイド剤を使うなどの治療を行い、症状が落ち着いてからイボを取り除きます。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、液体窒素で治療します。
人によっては痛みを伴うこともあります。
イボの大きさや個数にもよりますが、週に1回のペースで5~10回ほど行うのが一般的で、それ以上かかる場合もあります。